7月6日(土)、『歌舞伎町観察ツアー』を行いました。町を歩き始めて2時間ほど経ったあたりから雨がパラつき始め、終盤は雨宿りするところを探しながら歩くという、天気が悪い回でした。
例のごとく、終了後は参加者のみなさんと飲み屋へ移動し、お話をさせてもらいました。参加者の一人、『情報停滞ちゃん』(20代前半・女性・ホス狂い・元風俗店経営者)の話は、特に印象深かったです。彼女の歌舞伎町に対するスタンスがとにかく珍しく、他の参加者からも、
「すごい行動力! 話の中に情報量が多すぎ! 情報が停滞してる!」
と驚きの声が上がっていました。本人の希望により、彼女がどんな人物かを具体的に書くことは控えますが、たぶん彼女はそのうち、メディアに取り上げられるんじゃないかと思います。なんか楽しみです。
では、他の参加者のみなさんのことも紹介させてもらいます。
●握手おねーさん(女性・アラフォー)
(飲み屋へ向かっている途中)、すみません、私は今日は時間的にこのへんで。ツアーめちゃくちゃ楽しかったです。ありがとうございました。(そう言って手を差し出してきて、握手で帰られて行きました)
●コンカフェさん(男性・アラフォー)
『コンカフェ』が好きです。スタッフの女の子が、例えば、メイドだったり巫女だったりチアリーダーだったりするような、女の子にコンセプトを持たせたカフェのことを『コンカフェ』って言うんですけど、そういうお店で飲むのが大好きなんです。これまでにコンカフェで、高級車が1台買えるくらいの金額は使ったんじゃないかな。
●オムツ嬢(女性・20代)
今日はこの後、『デパチ』に行こうと思ってて。そう、毎月鶯谷でやってる有名なフェティッシュイベント、『デパートメントH』です。だから今日は一応、デパチで着るためのコスプレを持って来てるんです。どんなのかというと、園児服とオムツです。園児コスプレみたいな。オムツは、子供用のオムツの横を切って縫い直してサイズアップした自作なんですよ。
●掘られた君(男性・20代)
今日は栃木からやってきました。ただ、大学時代は東京に住んでいたし、今も月1くらいでこっちには遊びに来ています。『デパチ』の話が出てたんですが、自分も何回かデパチには行ったことがあって、一度ヘンな体験をしたことがありますよ。会場内で、ラバースーツを着た見知らぬ男の客につきまとわれたんです。で、ぼくが酒に酔ってトイレへ向かったら、そのラバー男もトイレにやってきて。ぼくが便器につっぷしてたら、その男が後ろからぼくのお尻をガシっと掴んでチンコをズブリ、ですよ。あのときは焦りました。
●不動産調査さん(男性・アラフォー)
今は別の仕事をしてるんですけど、前は新宿で不動産屋をやってました。今日、ツアーで町を回っていて、そのときの仕事のことをいろいろ思い出しました。歌舞伎町って、利権関係がむちゃくちゃなマンションがいっぱいあるんですね。そして、例えばそれがヤクザ関係の物件だったりしても、賃貸や売買の際は、もちろん不動産屋が借り主や買い主に対して『重要事項説明』をしなくちゃいけない。だから当時はいろんなことをよく調べました。どこのヤクザなのかとか、そのヤクザの組長は誰かとか。