町のピリピリムードがだいぶ落ち着いてきたように思います。おとつい5月22日は、小池都知事から自粛要請の解除に向けての方針も発表されました。おそらく明日25日の週明けより、町のお店の営業再開が本格化するんじゃないでしょうか。
さしあたって今回は、一つ“提言”をさせて下さい。
今、町のお店を眺めたとき、私がやはり目がいくのは、感染対策です。とはいえもちろん、“マスク警察”みたく、妙なチェックをしようってわけではありません。そこにある興味は、非日常な“風景”に対する単純な好奇心と言えばいいでしょうか。
ふーん、このコンビニは、透明のビニールシートをレジの天井から吊るしてるのかぁ。
なるほど、こちらのお店の入り口に置いてあるアルコール消毒液のボトル、カワイイね。
そんなシンプルな関心です。
そんな私が、最近、感染対策について、特に興味を持ったお店があります。おとつい営業を再開したラーメンチェーン『博多風龍 新宿東口店』です。
どんな感染対策なのかというと、カウンターテーブルの上に、アルコール消毒(調理器具を洗ったりする用)のボトルがいくつも並べられており、どの席からも手を伸ばしてすぐに使えるようになっているんです。
席の座り方は、ソーシャルディスタンスを保つ“椅子一つ空け”スタイルなんですが、いざ腰を下ろしてみると、なるほどこれはなかなか気が効いているなと思いました。
私の頭に浮かんだのは、こういうことです。
テーブルに置いてある「紅生姜」や「辛子高菜」などの薬味を使う際、お客によっては「他のお客が触ったモノにあんまり触りたくない」と思うんじゃないでしょうか。そして薬味を入れた後は、「できれば改めて箸を持つ前に手をキレイにしたい」と考えるんじゃないでしょうか。
この感染対策は、そんなお客に対しての気づかいなんです。いくらでもシュッシュシュッシュとやりながら薬味を使って下さいって話なのでは。
というわけで、どうでしょうか皆さん、このサービス。シンプルではありますが、ナイスアイデアだと思いませんか。自分はラーメン屋のことはよく知りませんが、こんなふうにアルコール消毒液をカウンターテーブルに並べている店って他にはないじゃないか、と私は考えます。
そこで提言です。
この感染対策を『風龍方式』と呼びましょう。
明日より、お店の営業再開が本格化した後、この風流方式が流行ることを密かに期待したいと思う本日です。