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地雷デリヘルの看板娘 アボットさんもエントリー! 風俗業界大注目のイベントが始まる

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 本日7/20より、風俗情報サイトの最大手『シティヘブン』による、風俗嬢の人気投票ランキング企画『夏のヘブンQUEEN決定戦』がスタートしました。一番人気の女性は誰なのか? 風俗業界の中の方はもちろん、われわれ風俗好きの一般人にとっても、大注目のイベントです。

 ぜひとも皆さんにも、興味を持ってもらいたいと思いまして。今回は、エントリーしている風俗嬢の中から、私が一押しの女性を紹介させてもらいます。

 それはずばり、

アボットさん

 です!

 そう、風俗業界の超有名人です。

 ご存知の方も多いでしょう、アボットさんは、昨年11月に風俗嬢を引退し、以降は、在籍の風俗店である『デッドボール』の内勤スタッフをされています。言うならば、裏方の人です。が、現役時代に築き上げた知名度は今なお落ちることなく、現在も風俗業界の“スター”です。

 そのアボットさんが、エントリーするのです。

 どうでしょうか皆さん、ちょっと興味がわいてくるでしょ?

 アボットさんは、東京エリアの『上野・鶯谷部門』という枠にエントリーされています。何はともあれそのエントリーページを見て頂けませんか。ページが縦に長いため、どんどんスクロールしていって下さいませ。

 さすがの存在感ですよね。肩書きこそ『デットボール広報部長』と裏方にしていますが、奇抜なコスチュームをまとい、ヤリにいってるこのプロフィールの感じ、現役時代を彷彿とさせます。

 スターが本気になっているってことでしょう。

 これは応援するしかありませんよ!

 昨年11月、アボットさんの引退に際し、私は僭越ながら、“はなむけの言葉”を書かせて頂きました。今回のエントリーへの声援の意味を込め、ここにそれを載せさせてもらいます。

 みなさん、アボットさんを応援しましょう!

 クィーンは、アボットさんしかいないのです。


<2019/11/16 はなむけの言葉>

スター風俗嬢よ、永遠なれ!

 東京の名物風俗嬢のアボットさんが現役引退します。ラストデイは11月17日(日)。明日をもって風俗を上がり、今後はプレイヤーではなく、在籍するホテヘル『池袋デッドボール』の裏方スタッフに就かれるそうです。

 さしあたり先週11月8日、アボットさんは、SNSにアップした動画の中でこんなふうに気持ちを語っています。

「もういいかなって思ってさ

この仕事20年やってきて

風俗嬢としても女としても

酸っぱいも甘いも苦いも

いっぱい味わってきたからさ

もうこのへんでいいかなって思ったんだよね」

 歳が39才ということですから、年齢の節目を迎え、人生を考えたんでしょう。そのSNS投稿に対して、多くの人から「お疲れ様」「ありがとう」といったコメントが続々書き込まれています。私も東京の風俗カルチャーを愛する一人として、胸に込み上げてくるものがありました。

 アボットさんは、東京風俗シーンのスターです。

 美人ではない。すごい性技を持っているわけでもない。年収がウン千万円あるというような、華麗なエピソードを持っているわけでもありません。しかし、彼女ほど知名度がある風俗嬢は、東京だけでなく、全国を見渡してもいません。言うならばその存在は、光輝く一等星なんです。


 さかのぼること5年前、2014年、フジテレビが『刹那を生きる女たち最後のセーフティーネット』という番組を放送しました。貧困状態にある3人の女性を長期密着取材したドキュメンタリーだったのですが、その中の一人に、存在感のエグい人物がいました。

 まず見た目からしてパンチが効いている。歯がない。頭は刈り上げだし、体型はズングリむっくり。しゃべらせてみると、やたらと話が長く、すぐに自分語りに入るが、妙に愛嬌がある。仕事は何をしているかというと、ホテヘル嬢。しかし、指名が取れないために経済的に困窮しており、家を借りることができず、寝床はホテヘルの待機部屋。さらには密着取材中、本人が歌舞伎町の立ちんぼスポットへ向かい、路上売春を働き、売春防止法違反で逮捕されてしまう――。

 まさに”刹那を生きる女”という存在感でした。それがアボットさんでした。

 放送後、そんなアボットさんのキャラクターによってでしょう、このドキュメンタリーは大いに話題となります。2014年のフジテレビグループ(FNS)のドキュメンタリー大賞を獲得しました。

 東京の風俗シーンが沸きました。アボットさんを一目見たいと、池袋デッドボールには客が詰めかけました。

 男性客だけではありません。胸を打たれた東京吉原や川崎堀之内のソープランド街のソープ嬢たちがこぞってアボットさんをロングで指名し、「アボちゃんアボちゃん」と言って彼女を焼き肉に連れていきました。自身の貧困時代とアボットさんの姿とを重ね合わせ、涙するオネーさんもいたと聞きます。マンガのような本当の話です。

 そうして一躍知られた存在になったアボットさんは、その後、積極的にメディアに露出していきます。その背景には、在籍するホテヘル『池袋デッドボール』のプロデュースがありました。

 池袋デッドボールは、「日本一レベルの低い風俗店」を謳い、一般的な風俗店では雇用を断られるような容姿の女性をあえて採用しているホテヘルです。とはいえ、「レベルの低い」云々は”自嘲”ではありません。その戦術は、こういうことです。

 例えばおじさん顔だったり、すごく太っていたり、年配だったりするような女性に対して”地雷嬢”というパッケージを施す。そして、性サービスに肝試し的なエンタメ要素を加えて提供する。つまり、池袋デッドボールというホテヘルは、癖のある女性をブランデイングして売り出すことに非常に長けた風俗店なのです。

 そんな池袋デッドボールのプロデュースにより、ほどなく、アボットさんは店の広報部長に就任しました。

 ここから先は、メディア戦略です。ブログやSNSやYou Tubeなどを使い、いっそう露出を増やしていく。着実に人気は高まっていきました。

 トークライブに出れば「アボちゃん、一緒に写真撮って下さい」と声をかけられます。関西のイベントなんかに呼ばれるようにもなります。昨年2018年には、ヒップホップアーティストのプロモーションビデオにも踊り子として参加しました。

 かくしてアボットさんは、名実ともにスターダムを上り詰めたのです。


 引退を明日に控えた今、アボットさんはどんな心境なんでしょうか? 彼女は動画の中でこんなふうにも語っています。

「アボットっていうのは

自分を変えてくれた存在です

アボットになって

人生で今までいろんなことがいい方向に向かって

もう自分にとって欠かせないもう一人の自分です」

 まだ何者でもなく、人生が悪い方向にばかり回っていた頃のことを考えているように聞こえます。――あのドキュメンタリーがなかったらどうなっていたんだろう? 池袋デッドボールで働いていなかったらどうなっていたんだろう? もしもアボットになっていなかったら? ――。人生のタラレバを考え、自分の歩んできた道のりと、その途中で出会ってきた人々に感謝しているんじゃないでしょうか。

 ノンフィクション作家、中村淳彦じゃないですが、世の中の多くの風俗嬢は『名前のない女たち』です。夜空に灯る、しかし名前を知られることなく消えていく星々です。彼女たちのことを否定したいわけじゃありません。ただ、風俗の世界とは、そういうシーンなのです。

 そんななか、アボットさんの存在は、本人のキャラクターと、池袋デッドボールという風俗店と、そして何より運命とが絶妙に噛み合って生まれた、唯一無二の一等星です。そのまばゆい光は、人々の記憶の中でこれからも輝き続けます。

 スター風俗嬢よ、永遠なれ!

2019年11月 仙頭正教

<写真:2015年11月9日、月刊『裏モノJAPAN』取材にて>

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