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ミス東大の風俗ツイートが大炎上。騒ぎに巻き込まれたヘルス店に足を運び、気分を聞く

投稿日:2020年8月5日 更新日:

東大生による
風俗嬢ディス

 7月末、『ミス東大コンテスト2020』の出場者である東京大学の一人の現役女子大生が、以下のツィートをしました。

 渋谷の老舗のファションヘルス『平成女学園』の看板をバックに撮影した写真が添えられたこのツイートが、今、巷の風俗嬢たちの間で“炎上”しています。

 何でも、風俗嬢たちの目には、

<これが、社会的に地位の高い東大生による、風俗嬢ディス>

 と映るんだとか。

 正直、理解に苦しみます。なぜ風俗嬢らはこれほど捻じれた解釈をするんでしょうか? なるほど、単に拡散を楽しむべく、わざと暴論をのたまっているだけかもしませんが。

 じゃあ、やり玉にあげられたミス東大ちゃんは、この炎上をどう捉えているんでしょうか? いや、それは何となく想像できます。たぶん、無視無視って感じだと思います。

 ならば、平成女学園はどうでしょう? こんなふうに風俗嬢たちにより、勝手に“社会の中の位置”を決められ、いいとばっちり、心外に思っているのでは? もしかしたら在籍のオネーさん方が殺気立ったり、よからぬ問題が起こっているかもしれません。

 よし、平成女学園に聞きにいってみましょう。


問題が起こってたら
どうかしてくれんの?

 そんなわけで夜8時、渋谷へ。

『109』の裏手の路地に、現場の平成女学園はありました。

 入り口から中をのぞくと、受付にいた従業員のニーさんがこちらに気づきました。

「いらっしゃいませ」

「すみません、自分、取材をしている者なんですが」

 名刺を差し出し、素性を手短に伝えます。

 ニーさんの顔色がちょっと曇りました。何だよ、お客じゃねーのかよってな感じで。

「…で、用件は?」

「それはですね、今、ツィッターで、こちらのお店に関する投稿が話題になっておりまして」

 持参したツイッターのプリントアウトを見せます。

「ご存知でしょうか?」

「はい、知ってますよ」

 知ってるのか、そりゃあ話が早い。

「では単刀直入にお伺いします。この騒ぎ、どう思われます?」

「はぁ…」

 間が空きました。ニーさんが受付の裏へ引っ込んでいきます。どう答えればいいのか、他の従業員に相談しに行ったような感じです。これはやはり、問題が起こっているんじゃないの?

 すると、上司らしき従業員の方が現れました。

「何でしょうか?」

「突然、すみません。ツイッターの炎上の件でお話を聞かせてもらいたいと思いまして。お店のほうには、何か問題が起こっていませんか?」

 上司さんが表情を険しくし、こちらの目をのぞき込んできました。

問題が起こっていたら、そちらがどうかしてくれんの?

 なにそれ? どういうニュアンスの質問でしょう? とりあえずトゲを感じます。もしかしてヤツ当たり?

「…ってことは、やっぱり問題が起こっているんです?」

「……」

「起こってるんですね?」

「起こってませんよ」

 ズコっ。…だったらもう聞くことはありません。失礼しました。

 従業員2人に礼を言い、店を出たところで、ふと頭上を見上げました。平成女学園の看板がステキに灯っています。夜空に瞬くという表現を使いたくなるほどに。

 何の気なくスマホを構え、そっか、と思いました。ミス東大ちゃんが写真を撮り、ツイッターに投稿したのは、たぶんこのシンプルな衝動だったんでしょう。

 炎上ツイートを見て、わざわざ平成女学園を訪ねた僕が言うのもあれですが、風俗嬢のみなさん、もうちょい落ち着いていきましょうよ。

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