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SODランド、オープン初日に行ってきた。正直…イマイチだった理由

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 10月10日、新宿・歌舞伎町に『SODランド』がオープンしました。アダルトビデオメーカーのソフト・オン・デマンドが、“AV女優と会える”“風俗嬢と飲める”などと銘打って作った、大型ガールズバーです。

 ネットを中心に随分と評判です。それこそ、一部のWEBメディアなどが、「SODが本気出してきた!」とか「歌舞伎町を救うのはSDOだ!」とかヘンな煽りをしていることもあり、どんだけ楽しいお店なんだろうと、気になっている方も多いじゃないでしょうか。

 わたくし、さっそくオープン初日に足を運んできましたので、感想をお伝えします。

 正直、パッとしませんでした。期待外れというか。もう1回行くことは、まぁないのかなと。

 今回は、ぼくがなぜそう思ったのかについて、

①接客オペレーション

②料金とサービス

 の観点で記します。


①接客オペレーション

 ぼくが足を運んだのは、営業初日の10月10日、オープン時間の17時ちょうどです。

 あいにく天気が悪く、雨がざーざー降っていましたが、期待の高さからか、店の前には行列ができており、入り口でスタッフが整理券を配っていました。

 ぼくは、スタッフから『76』番を受け取り、その際、

「どこかで時間を潰してきてもらってかまいません。1時間後の18時に戻って来てもらえたらと

 と言われたので、その通りにすることに。

 しかし、かくして18時に戻ってきたところ、スタッフが表情を歪めます。

「…今、まだ店内が満席でして」

「いつ頃、入れるんでしょうか?」

「中にいるお客様が、どれくらいで出て来られるのか。私たちにも読めないもので」

「じゃあ、どうしたらいいんでしょう?」

「申し訳ありませんが、とりあえず、列に並んで待ってもらえればと

 その後、雨がざーざー降る中、ぼくはひたすら待ち続け、体がだんがん冷えてきます。

 この間、スタッフから「現在の状況は――」とか「あと◯分くらいで――」といったアナウンスは一切無し。

 ようやく入店できたのは、体が完全に冷え切り、体調が悪くなってきた3時間後の、21時10分でした。


②料金とサービス

 入場後、まずは1階の受付で、以下の2つの【コース基本料金】のうち、どちらかを選びます。

●ショートコース

滞在可能時間:60分

基本料金:2500円(税別)

※ドリンクチケット1枚付き

●スタンダードコース

滞在可能時間:無制限

基本料金:5000円(税別)

※ドリンクチケット1枚+軽食2品付き

 スタッフより、料金システムは【コース基本料金】+飲み食いした分の代金【飲食代】だという説明を受け、ぼくはショートコースを選択。受付を済ませると、とにかくバーフロア(地下1階、2階、3階、4階)へ行ってみることにしました。

 まずは階段を登り、4階へ向かいます。

 4階には、透明の板で四方を囲まれたバーカウンターがあり、その中で、ビキニを着たAV嬢が体をくねらせていました。

 スタッフから「このフロアはおしゃべり一切禁止です」という説明があり、席の一つに案内されます。そこで気づいたのが、バーカウンターを囲んでいる板が、単純に透明ではなく、マジックミラーで、AV嬢からはこちらが見えていないということです。

 なるほど、この4階は、水族館のように観賞を楽しむ場所なのだ、と理解しました。

 しかし、AV嬢のビキニ姿を黙々と眺めるなんて“遊び”は、そんなに長時間興味が持つものじゃありません。嬢がストリップをしてくれるわけでもないですし。こちらが写真を撮っていいわけでもないですし。

 15分ほどで飽きてしまったぼくは、次のフロア、3階へと向かうことにしました。

 3階は、“AV嬢と会える”フロアでした。上のイラストのような円形のバーブースがあり、イラストでは、接客が【女性1人:お客1、2人】なんですが、しかし、ぼくが座ったブースは【女性1人:お客4人】でした。

 しかも、居合わせたお客の中に、ブースのAV嬢の熱烈なファンがおり、その方が嬢とのトークを独り占めする流れに。どう過ごしたいいかわからず、10分ほどで席を立つことに。

 次に向かった2階は、“風俗嬢と飲める”フロアです。接客スタイルは、先程の3階と同じく円形のバーブースで、座った席の女性とお客の比率は1:3でした。聞けば女性は、現役のデリヘル嬢とのこと。

 彼女が、ぼくに聞いてきました。

「おにーさんは、風俗へはよく行くんですか?」

「週8で行きますね」

 もちろんウソなんですが、ここは酒の席ですからボケるのが正解のはず。

 と思いきや、彼女は「そうなんですねー」と普通にうなづき、さらっと会話を流します。ぼくは「いやいや、突っ込むところなんで」という言葉が喉元まで出かかりましたが、ふと、相手の腕に大量のリスカ跡があることに気づき、いろいろと気苦労が多そうな女性に、それなりのホステストークを求めるのもアレかなという気分に。

 その後は、漠然と、彼女と他の客との会話をぼんやりと聞きながら15分ほど過ごし、2階を出発しました。

 最後の地下1階は、正味、5分もいなかったんじゃないでしょうか。細長い立ち飲みカウンターが伸びるフロアには、お客が10人以上いたのですが、しかし女性は2人のみ。…この状況で、ぼくは何を愉しめばいんだろう、そういう感じだったからです。

 かくして、ショートコースの持ち時間60分を10分以上残し、お会計へ。基本料金の2500円に税金を加えた2750円を支払い、そそくさとSODランドを後にしました。

 帰り道、カラダも心も、妙に寒かったといったらもう。翌日は案の定、風邪を引いていました。

 というわけで、これがぼくの感想です。

 いま一度申し上げます。初日のSODランド、正直、イマイチ。期待外れでした。

 これから行こうと思っている方には、とりあえず、混んでいる今の時期は避けたほうがいいことを強くオススメします。じゃないと、トホホって感じになること必至かと。


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