※今回のブロブは、2021年2月2日の深夜「クラブハウス」で話す内容でした。
2月2日深夜の「クラブハウス」での仙頭の"ルーム"について。私のマイクの不具合と、何かしらの通信障害なのか、私がルームから落ちてしまうというトラブルにより、予定のお話をすることができませんでした。 "ルーム"に入ってくれた方、申し訳ありませんでした。ごめんなさい。
以下に、私が昨夜おしゃべりしたかったことを記します。が、こうして文字に残すとなると、ログが残らないクラブハウストークとは違い、やはりいろいろと都合ってもんが生じてくるため、内容はいろいろ割愛したり、オブラートに包んだりさせてもらいますが、よかったら読んでくださいませ。
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はい、どうも。
仙頭正教です。
今晩も頑張ってしゃべってみたいと思います。
えーとですね、今日は、というか、日付が変わったんで昨日になるんでしょうか。2月2日の早朝にですね、歌舞伎町で大きなニュースがありました。
そう、キャバクラ「花音」(かおん)の摘発です。
「花音」は、有名モデルで、元キャバ嬢の、桜井野の花(さくらいののか)さんのキャバクラですね。
その桜井野の花さんのキャバクラが摘発されたということで、テレビのニュースなんかでも報道されていて、いやー、びっくりしました。
本日は、その話をさせてもらいます。
報道によるとですね、摘発の発端は"深夜営業"です。キャバクラってのは、本来、午前1時までしか営業しちゃいけないんだけど、「花音」は午前1時以降も営業していたとか。
「花音」には、これまで警察より何度か注意が入っていたそうです。で、昨日2月2日も、警察はその"深夜営業"の注意で、店へ向かったようです。すると「花音」の店員が、店の入り口にカギをかけ、警察を中に入らせないようにしたんだとか。
で、警察ブチ切れ。オノで入り口をぶっ壊し、警察の邪魔をしたってことで、摘発に至ったということのようです。
斧とか、やばいっすね! 映画の「シャイニング」かよ、みたいな。
ただ、私が思うに、今回の摘発の注目すべき点は、警察がマスコミを連れてきたということなんじゃないでしょうか。つまり警察は、事前に報道関係に連絡し、「花音」を晒してやろうと動いたわけです。さほどに怒っていたということでしょう。
ではなぜ、そこまで怒っていたのか?
なるほど、「花音」には、以前より、トラブルが目立つみたいな評判が聞こえていました。
深夜まで店を開けていたためでしょう、夜の遅い時間の客層に、どうしても、酔っ払いというか、勢いのある人たちが多かったとか。だからというか、ときどきなんですが、ホントときどきなんですが、騒ぎ方がエグくて、警察が呼ばれるみたいなことがたまーにあった、みたいな。
で、そこに加えて、桜井さんは有名人です。
街のいろんな場所に、桜井さんの看板があります。例えば、風鈴会館前の「ポケパラ」のパネルとか。
ネットなんかを見ても、桜井さんはよく話題になっています。
ネットの話題を一つ挙げましょうか。
去年の4月の緊急事態宣言のときですか、桜井さんが「お店を辞めるコに対し、最低時給で計算した」とかで、夜職関係のネット住民の間で"給料未払い問題が炎上"したんです。でも、その「店を辞める際に最低時給で計算する」ってことについては、キャバクラ業界の方によると、キャバではよくあることらしいので、つまり業界の悪い慣習みたいなモンなので、"炎上”したのはやはり、桜井さんのお店だからというのが多分にあったと思いますが。
とにかくまぁ、何かと「花音」に目をつけていた警察にとっては、そんな桜井さんの目立った"キャラクター"もまた、怒りをフツフツとさせていった一因だったのでは、と私は想像します。
なもんで、昨日はですね、私は改めて、桜井野の花という人物の"キャラクター"について考えてみたんです。と言っても、私は桜井さんとお会いしたことがないため、それはおおよそ、本人のSNSから受ける印象なんですが。
とにかくまぁ、その"キャラクター"について考えているとですね、私はふと、過去に桜井さんがインスタだったかにアップした、バースデイイベントか何かの映像を思い出したんです。
そこに映っているのは、桜井さんと、キャバクラ嬢の一条葵(いちじょうあおい)さんです。
その映像の中で、桜井さんが、一条葵さんに対し、さらっと言うんです。
「カブキのナンバー1は、私がもらうとして」
一字一句、このセリフだったかどうかは失念しましたが、とにかく、桜井さんはこのような意味のセリフを言うんです。けっこう本気とも取れるような感じで。
それを聞いたとき、私は痺れましたね。
一条葵ですよ。万が一、知らないという不幸な方のために一応言いますけど、一条葵は、圧倒的なキャリアにより、歌舞伎町では絶大な知名度を誇る、伝説の女王ですよ。
その一条葵さんに対し、
「カブキのナンバー1は、私がもらうとして」
って、凄くないですか? いや、酒の席の軽いノリなのかもしれませんが、それにしたってですよ。一条葵にそれ言うかね、みたいな。
桜井野の花という人物は、こういう気概の持ち主なのかと。凄い、アツイ、カッケー。さすがこの大繁華街で名前を売ってるだけあるわ、と私はそのとき惚れ惚れしました。
で、話を戻しましょう。
とにかくですね、昨日、私はそんなふうに桜井さんの気概のことを何気に思い出しました。すると、今回の件が、こんなふうに思えてきたんです。
「花音」の商売の仕方や勢いなどは、桜井さんのそのタダならぬ気概の発露なんだろうと。もちろん、法律を守らないのはダメ、それは間違いないんだけど、やっぱり何というか、街にはこれくらい勢いがある人間がいたほうが面白いんじゃないかと。だってここ、今はコロナで人が少なくなっちゃったけど、日本一の繁華街、歌舞伎町なんだし、と。
てなわけでですね、今回、私がしゃべりたかったことは、これです。
そして「花音」、早く、営業再開したらいいなーと思ったりします。
一応、話はなんとなくまとまったのかな? いや、曖昧かな。
でもまぁ、本日はこのへんにしときます。聞いてもらって、ありがとうございました。
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