※本記事は、2021年2月6日、仙頭が「クラブハウス」でしゃべった内容を書き起こしたものです。ログを残すにあたり、修正を入れています。
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2月6日深夜2時20分。
「仙頭正教のミッドネイトチャンネル」です。
本日のテーマは『新宿・靖国通り沿いのネットカフェが続々閉店』です。よろしくお願いします。
で、まずは最新の"閉店ニュース"から。
2月下旬、新宿の靖国通り沿いのネットカフェが、また一つ閉業することになりました。
紀伊国屋のちょうど裏あたりにある『グランサイバーカフェ バグース新宿靖国通り店』です。
2月22日の朝5時をもっての閉業とのことです。
ホームページなどにまだアナウンスは出ていませんが、いやー残念ですね。
そこで私が考えるのは、やはり理由です。
どうしてでしょうかねぇ。
やはりコロナ不況ということなんでしょうか。
新宿にやってくる人が少ないこと。加えて、人々の気分に「ネカフェの店内の換気ってどうなの?」みたいな漠然とした不安があり、お客が減っているみたいなのもあるのかもしれません。閉店してしまうこのバグースは、店内の席の半分くらいは"天井空きタイプ"だったりもしますし。
ただ、私はそんなことを思う一方で、コロナがらみとはまた別の理由も頭によぎります。
それは、同じ靖国通り沿いにあるネットカフェ『快活CLUB 新宿歌舞伎町店』の存在です。
『快活CLUB』、紳士服の『AOKI』を経営母体とするネットカフェ業界の最大手です。言うならば、ネットカフェの"王"ですよ。
だからですね、今回のバグースの閉店は、"王"に客を奪われたという側面もあるんじゃないか、と私は思うんです。
そこで私の思考は、「業界の"王"が他のネットカフェの客を奪う」に向かいます。
すると、あっ、と気づいたことがありました。
ちょっと時間をさかのぼり、しゃべらせて下さい。
快活CLUが、靖国通りにオープンしたのは、2019年の秋でした。
その時点で、靖国通り沿いには、快活CLUBの他にネットカフェが5店舗ありました。
つまり"王"は、その5店舗に挑むカタチで新宿にやってきたわけです。
そうこうするうちに2020年を迎え、日本がコロナ禍に突入します。すると、靖国通り沿いのネットカフェは、続々、潰れていきました。
20年春、『ポパイ』閉店(席は"天井空きタイプ")
20年夏、『マンボー』閉店(席は"天井空きタイプ)
20年秋、『カラNET』閉店(席は"天井空きタイプ)
ってな感じで、どんどん潰れていきました。
そして今回、21年2月『バグース』も閉店に。
気づけば、靖国通りには、快活CLUBともう1店舗しか残っていないという状況です。
つまり"王"からしたら、あと1歩で新宿の靖国通りを制覇ですよ。つまり、王手となったわけです。
この状況、みなさんどう思います?
そこはやはり、そのもう1店舗に踏ん張ってもらいたい、そう思いませんか?
ただね、そのもう1店舗、私の勝手な印象なんですが、本当に勝手な印象なんですが、何となく影が薄いお店なんですよ。
どこかというと、花園神社のそば、びっくりドンキーのビルに入る『まんがねっとラウム』ってところなんですけどね。
どうですかみなさん、ラウム、行っことありますか? 行ったことがある人って、そんなに多くないじゃないかな、と私は勝手に思います。
だから、今回のクラブハウスなんです。
ラウムを応援すべく、ラウムの認知を高めたい、みたいな。
だって、このまま快活CLUBに完全制覇されるのって、何だかツマンないじゃないですか。
よし、熱く語らせて下さい。
丁寧に話を進めましょう。
みなさん、新宿のメイン通りと言えば、どこを思い浮かべますか?
西口の前の通り、あれはまぁロータリーですよ。
南口の甲州街道、繁華街っぽさがないため、華がない。
東南口はそもそも大きな通りがありませんね。
東口のアルタ前の新宿通りは、そこそこ映える道ではあるけど、広さがイマイチです。
となると、ほらね、やはり新宿のメイン通りは、靖国通りということになるんです。
…もしもラウムがなくなってしまったら。
その新宿のメイン通りに、ネットカフェがたった1店舗ってことになるわけです。どうすか? 寂し過ぎるでしょ、そんなの。
だから、みなさん、応援しましょう。
コロナに負けないように、業界の"王"に潰されてしまいわないように。
『まんがねっとラウム』へ行きましょう。
というわけで、本日もありがとうございました。
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