9月15日(土)、歌舞伎町ツアーを行いました。当日2名のキャンセルがあり、参加者は4名。みなさん、お疲れ様でした。
解散後、各自どうされたでしょうか? ◯◯さんや××さんはマン喫『ゲラゲラ』へ行かれたんでしょうか? □□さんはゴールデン街へ飲みにとか? △△さんはラブホ「アイケージロー」あたりを調査しに行ったのかな?
わたしはと言うと、まだ少し体力が残っていたので、一人で散歩することに。すると、顔なじみの女性ホームレスがゾンビのような表情で「マジでやばい…死ぬかも」と小遣いをせびってきたので、南無阿弥陀仏! 南無阿弥陀仏! と唱えながら一目散に逃げ出し、たどりついたのは百人町。ふと通りの先を見ると、獣神サンダー・ライガーのマスクを付けたガタイのいい男性が、警察官から職務質問を受けており、よくよく見れば、それは正真正銘ホンモノの獣神サンダー・ライガーじゃありませんか! 何だかいろいろと気分が高揚し、このまま真っ直ぐ帰りたくなくなり、参加者のみなさんに「再集合して朝まで飲みましょう!」とメールをしたくなりましたとさ。
さて、今回も談話を紹介します。
●昭和ラブホウォッチャー(20代女性)
普段は、公園の設計をする仕事をしています。駅前広場とか、そういうのを設計する仕事をしています。が、それは表の顔と言いましょうか。実は裏の顔がありまして。大学時代、建築関係の勉強をしてるときに、築年数が古いラブホの建築デザインや内装に興味を持って、それがキッカケで、かれこれもう10年くらい、ラブホテル研究をライフワークにしているんです。日本全国のラブホテルに足を運び、写真を撮ったり、撮りためた写真をまとめて写真集を出したり、そういうことをしています。そうそう、仙頭さんを知ったキッカケなんですが、大学時代に、歌舞伎町をテーマにした論文を書くことにして、歌舞伎町にフィールドワークをしに来たんです。で、何の気なく『ハイジア』という施設の裏の道路のポールに腰を掛けてメモを取ろうとしたら、10秒後くらいに見知らぬオジサンが近寄ってきて、何かよくわからないけど謎の値段の交渉をしてきて、コワーっと思って。ダッシュで逃げ切った後、何なのさっきの!? 何かオカシイ! 『ハイジア』の裏ってどういう場所なの!? と思ってネットで調べたら、ある人のツィッターの投稿に、ハイジアの裏が立ちんぼスポットであるということが書いてました。その人が、仙頭さんでした。
●取り押さえ係さん(30代男性)
看護師です。東京の郊外のある施設の精神科で働いています。精神科ですから、患者の中には暴れる方が少なくないんです。だから、施設としてはやっぱり男のスタッフが必要で、特にぼくは体格がこんな感じですから(※格闘家体型)、取り押さえ係を任されることが多いです。歌舞伎町には、ハタチ前後の頃は、よく飲みに来ましたよ。その当時は、馳星周の『不夜城』とかが流行ってたのをよく覚えています。
●岐阜さん(40代男性)
働いていた飲食店を少し前に退職し、今、自分でお店をやろうと準備期間中です。前から仙頭さんのこの歌舞伎町のツアーのことは気になってまして、今日、ようやく来ることができました。楽しかったです。ぼく、地元は岐阜なんですけど、岐阜や、関西の方とかの裏風俗なんかには、これまでいろいろ突撃してきたんですけど、歌舞伎町はやっぱりコワイ印象があって。二の足を踏んで突撃できずにいたので、今日の仙頭さんのお話は、いろいろ勉強になりました。歌舞伎町でも、ゴールデン街とか、比較的安全な場所はよく来るんですけどね。それにしても、歌舞伎町って、すぐに人が亡くなりますね。たとえば、ぼくの地元の岐阜のあるビルで投身自殺が起こったら、町にその噂がすぐに広まって、そのビルはテナントが空きっぱなしになって廃業ですよ。でも、歌舞伎町の場合、死亡事故があろうが、そのあとも普通に営業してるじゃないですか。そんなところが、ヤバくて、でも興味深いなぁと思いました。
●サブカル大学生(20代男性)
現役の大学生です。歌舞伎町の裏路地にある掘っ立て小屋みたいな、客が5人も入ればいっぱいになる飲み屋でバイトしてます。お客は、昔から歌舞伎町にいるザッツ歌舞伎町な方から、サブカル好きの大学生まで幅広いです。そんな歌舞伎町の飲み屋バイトをしながら、その一方でいま力を入れているのは、大学のサブカル“体当たり企画”サークルの、例えば法政大学の「つみつくり」サークルとかが、体験リポートやコラムや記事を書いたりしてるので、そういうのをまとめて出版できないかとなーと思って動いています。