おとつい3月19日、歌舞伎町のメインエリア、東宝シネマズの向かいに注目のスポットがオープンしました。
ロボットレストランによる『観光案内所』です。
場所を細かく言うと、風俗店『のぞき部屋マドンナ』と同じビルです。
ロボレスの親会社は、新宿では有名な俗に『森下』と呼ばれる企業なんですが、今このタイミングで『観光案内所』オープンは、どういう戦略なんでしょうか?
――コロナ騒ぎで「オリンピック延期説」とかも浮上しているけど、いやいや予定通り開催するじゃないの? 外国人観光客が押し寄せてくるはず――
そんな考えなのかもしれません。
が、まだオープンしたばかりだからでしょう、実際に行ってみた感じ、私の印象としては「中は別にフツー」です。壁に歌舞伎町のガイドマップが貼ってあり、付近の店の冊子などが置いてあり、しかしこれと言って特筆すべきモノはなかったからです。
ただ、入り口のスピーカーで流されているお得意の街頭アナウンスについては、妙に心を揺さぶられました。
「ロボット、ロボット、レースートーラン、ロボット、ロボット、新宿でぇー」
頭をよぎったのは、90年代のことです。
当時、森下は『リンリンハウス』というテレクラチェーンの経営に力を入れていました。このマドンナのビルの場所には、リンリンハウスの旗艦店があり、その店頭のスピーカーでは年がら年中、こんな街頭アナウンスが爆音で流されていました。
「リンリン、リンリン、リンリンハウス 1時間800円」
そして森下は、そのリンリンハウスチェーンの大当たりにより、その後、多角的に事業を展開し、2012年にはロボレスを作り、かくして現在に至ります。
つまり、ロボレスのお得意の街頭アナウンスのベースは、この場所にあるわけです。
上は、1996年に歌舞伎町のフーゾク案内所『マンゾクステーション』で配られていた歌舞伎町の地図です。『リンリンハウス』という文字が確認できますよね?
森下が、由緒あるこの場所で新たに仕掛けようとしている観光案内所の事業、大いに楽しみにしましょう。