「ネットカフェ難民」が話題です。役所からの要請により、ネットカフェが次々と店を閉めるなか、居場所を追われた人々はどこへ向かうのか? 本日4月13日の朝、彼ら“難民”の方々のナマの声を聞きに行ってきました。
向かったのは、午前9時をもって自粛休業に入った歌舞伎町のネットカフェ「ゲラゲラ」です。
自粛休業に入る20分前、つまり午前8時40分、ゲラゲラの外で待機していると、店の中からパラパラと人が出てきました。
たぶんこの人はと目星をつけたのは、くたびれた大きな紙袋を抱えた、50代後半くらいの一人のおっちゃんです。
しゃべりかけてみると、思った通り“難民”の方でした。何でも、もう数ヵ月、ゲラゲラに住んでいたとのことでした。
さっそく質問をぶつけてみます。
「これからどうされるんです?」
「とりあえず、役所へ相談に行こうと思ってるわ」
おっちゃんは、都が打ち出している支援策について、自分が調べた情報を語ってくれました。「都がネットカフェ住人に提供しようとしているビジネスホテル100部屋、さっきネットで確認したら、もう90部屋は埋まってるっぽいんでアテにしてない」とか「公民館なんかを使った支援も準備もされてるそうだけど、それだと大部屋になるんで、自分は大部屋はイヤだから」とか――。
「じゃあ、役所に相談しに行って、希望通りに行かなければどうされるんです?」
「マンボーに行くね。マンボーはまだ営業してるし。このへんに店もいっぱいあるんで」
「なるほど」
「ここの(ゲラゲラ)の長い人は、たぶんみんな、結局、マンボー行くんじゃないの」
「ちなみに、もしマンボーが閉まったら?」
「そりゃあヤバイ。ホームレス増えるわ」
結論。昨日のブログでも言いましたけど、やっぱりマンボー、歌舞伎町の最後の砦です。
ちなみに、4月13日時点の歌舞伎町のネットカフェ各店の休業状況はこっちを参照ください。