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感染者受け入れホテルの従業員にインタビュー。防護服での作業内容から特別手当の金額までを聞く

投稿日:2020年7月28日 更新日:

 本日7月28日、東京都より、新型コロナウイルス関連の一つの発表がなされました。

 歌舞伎町の『東横INN』が、明日7月29日より、新型コロナウイルスの軽症者の受け入れ先ホテルとなるとのことです。

 驚きました。いや、誤解を恐れずに申し上げると、何となくビビっています。

 というのも、例えば収容される軽症者が、東横INNに滞在中、近所のコンビニやなんかへ出かけ…みたいなことがあるんじゃないか、なんて想像が頭をよぎるからです。もちろん、厳重な感染拡大防止対策がとられるだろうとは思いますが。

 しかし実際、ホテル側は、どんなふうに感染者を受け入れるんでしょうか?

 気になったので調べてみることに。

 この春、東横INNとはまた別の受け入れビジホで、ホテルスタッフとして働いていた人物から、そのときの話をうかがいました。

 うかがった情報を紹介します。



<概要>

●都は、うちのホテルを一棟丸ごと借り上げました。

●うちのホテルの部屋数は、約60です。

●その60のうち、25部屋を感染者用、そしてある数の部屋を医療従事者用として確保しました。

●また、宿泊者は、人種によってフロアで区切りました。

・男性感染者フロア

・女性感染者フロア

・医療従事者フロア

●ただ、確保したそれらの部屋は、満室にすることなく、常に何部屋かは、予備として空けておきました。理由は、もしも使用中の部屋が設備トラブルを起こし、急な部屋替えを迫られたときでも、対応できるようにするためです。


<感染者の生活>

●感染者は、外出はもちろん禁止です。

●館内も、ココとココしか行ってはいけませんというふうに、行動できる場所を決めさせてもらっていました。

●例えば、男性感染者が女性感染者のフロアへ行ったり、またその逆もできません。

●食事は、各フロアに配給場所があり、そこに置いてある弁当を取り、自室へ持ち帰って食べてもらっていました。そしてゴミを出す場合も同様、定めた場所へ。

●また、洗濯は、館内に置いてある洗濯機で、感染者自身に行ってもらっていました。


<ホテルスタッフの仕事>

●我々ホテルスタッフは、3名でホテルを回しました。

●常時、2人は勤務。

●フロントには、8時〜23時まで、スタッフが詰めました。

●そして、リネンの回収(2〜3日に1回)、弁当の配給および回収、貸し出し品(スマホ充電器など)などに対応しました。

●その際、場合によっては、防護服を着用しました。

●防護服を着用し、感染者のフロアの配給場所へ弁当を持って行ったり、ゴミを回収したり、リネンを回収したりしました。

●ゴミやリネンは、通常の業者ではない、専門の業者に引取ってもらっていました。

●また、感染者からの内線での頼み事にも対応しました。「水がなくなったので」という連絡を受けると、指定の場所に持って行って「置いときました」と折返しを入れたり、といったふうに。

●ただ、「コンビニでお菓子を買ってきてくれませんか?」みたいな頼み事には応じません。というか、その手の頼み事は禁じていました。


<トラブルなどは>

●感染者とのトラブルはありませんでした。

●どちらかというと、医療従事者とのトラブルがちょこちょこありました。例えば、リネン業者が回収にやって来ているのに、医療従事者が「まだ確認したいことがあるからリネン持っていかないでくれ」「いや、もう業者来てますから」みたいな、そんなトラブルです。


<感染者が“陰性”になった後>

●陰性になった方がホテルを退去した後は、部屋のアルコール消毒を行います。毎度、消毒は本当に骨が折れました。

●消毒後は、数日間、部屋を放置。

●そして、新たにやって来た感染者に、入室してもらうという流れでした。

●なお、貸し出していたスマホ充電器なんかも同様、新たに貸し出す場合は、消毒後、日数を置いてからというのがルールでした。


<特別手当などは?>

●うちのホテルでは、通常の給料にプラスしていくらとか、そういう手当みたいなのは特にありませんでした。


 そんなわけで受け入れホテルでは、わかってはいましたが、感染対策がきっちり行われていることが確認できました。ふー、明日からの東横インの感染者収容、安心できましたね。

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