※本記事は、2021年2月19日夜、仙頭が「クラブハウス」でしゃべった内容を書き起こしたものです。内容は、後半をすべてカットしています。
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2月19日23時です。「仙頭正教のミッドナイトチャンネル」、よろしくお願いします。
本日のテーマは、『路上売春婦への声のかけ方、正しい接し方』です。ま、歌舞伎町ウォッチャーの私が語るわけですから、路上売春婦の対象は、"ハイジア嬢"ということになるわけですが。
ただ、皆さんの中には、このテーマに対し、あまりピンと来られてない方もいるんじゃないでしょうか? 立ちんぼへの声のかけ方? んなもん別に考察する必要なんかなくない? 普通に声をかけたらいいだけでしょ? と。
でも違うんです。ハイジア嬢への接し方は単純ではないんです。意外と難しいんです。
さしあたり、買春をやってる男性の皆さんにうかがいたい。
買春をしようと思い、路上売春の子に「遊べる感じっすか?」なんて声をかけたところ、いきなり首を横に振られた、そんな経験ってないでしょうか? まだ値段すら口にしていないのにソッコー拒否られてしまった、そういうことってありませんか? ありますよね。
私は、何度もあります。
でもって、それらのことを思い出してみると、その発生傾向として、女性が"若め"とか"細め"とか"清潔感あるカワイイ系"とか、ようするに"売れ筋タイプ"のときに、それがよく起こっているように思います。
どうでしょう、この傾向、買春の男性の皆さんも同じじゃないでしょうか?
そこで、さらに皆さんにうかがいたい。
彼女たちがそっぽを向く理由って、何だと思いますか?
なるほど。ぱっと見て、こちらのことを不潔な男だと思った、とか、警察じゃないかと疑った、とか、そういう理由もあるかもれません。
が、私は、その一番の理由は、
『こちらの口調や表情から滲む、売春婦を見下すような雰囲気』
これだと考えます。
男って、カラダを売ってる女性と対峙したとき、ちょっと上から目線になることがあるじゃないですか。毎回とは言いませんが、相手を下に見るようなときがあるはず、異論はないですよね?
つまり、彼女たちはそれを感じ取り、嫌悪感を示しているじゃないかと。
ならば、女性たちのその気分をさらに深く想像してみます。
そこにあるものとは?
やっすいノンフィクション番組とかだと、
<彼女は悲しかったのだ>
なんて、悲劇の方向に持っていくような、安易な分析をするかもしれません。
が、私は、とりあえず、悲しいとかは違うと思います。
彼女たちの気分は、
<おい、おっさん、勘違いすんなよ! 立場が上なのは、そっちじゃなく、こっちだよ! 調子に乗んな、低所得者のくせに!>
これだろうと、私は考えます。
どうしてそう思うのか?
それはですね、"売れ筋タイプ"嬢たちって、シンプルにめちゃめちゃ稼いでいるからです。界隈の評判から私が思うに、次のような収入の子はザラにいます。
――ハイジアでの稼ぎが、アベレージ1日4万以上。加えて、出会いカフェでの収入もあり。さらに、月に2回ほど会うだけで10万くらいくれる"パパ"をキープ――
余裕で月収100万超えです。単純に"カケル12"をすると、年収は1200万ですわ。
じゃあ、対して、ハイジアをうろうついてる男性陣の平均年収はどうか? 大金持ちの男性陣が、こんな歌舞伎町の裏の路上売春スポットにこぞってやって来るとはあまり考えにくいですから、そのアベレージはまぁ400万くらいでしょう。
と考えるとですね、ハイジアの"売れっ子"嬢に買春の男性が上から目線でアプローチする、この構図は、
<年収400万の人物が伊藤忠の社員にイキったことを言う>
このようなもんでしょう。例えがおかしいでしょうか? でも言いたいことはわかってもらえますよね?
そうそう、以前、"意識高い系"の人に、ハイジアの"売れ筋タイプ嬢"の稼ぎを話したところ、
「売春婦が稼げるのって、若いときだけでしょ? 5年先、10年先、将来を同じ年収を稼げますか? 収入は確実に下降線をたどりますよ」
なんて言われたことがあります。が、私はそのとき、わかってないなーと思いました。だって、繁華街のワリキリ嬢たちってのは、"今"を生きている、"刹那"を生きているんです。将来がどうこうとか、そういう話じゃないですから。
と、話が脱線しましたが、とにかくですね、ハイジアの"売れ筋タイプ"と買春男性には、さほどに収入に開きがある。なもんで、彼女たちがソッコー拒否るとき、その胸中には「どっちが上か勘違いすんなよ!」という気分があるだろう、私はそう思います。
だからですね、今回のテーマ『路上売春婦への声のかけ方、接し方』なんですが、私たち、一般所得の男性はですね、ハイジアの女性に声をかけるときは、伊藤忠みたいな財閥系商社のエリートさんに何かをお願いするような気持ちで、本心から謙虚にアプローチするのが正解なんじゃないかと。
てなわけで、今日はこのへんでおしまいにします。
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