4月上旬より、歌舞伎町のネットカフェ12店舗の臨時休業&営業再開をアナウンスしてきましたが、その報告も、今回で最後です。
緊急事態宣言の解除から一夜明けた5月26日、臨時休業中だった残りの3店舗に再スタートの動きがありました。これにておおよそ、全店舗の営業が元に戻りました。
①アプレシオ 新宿ハイジア店
②グランカスタマ 歌舞伎町店
③カスタマカフェ 歌舞伎町店
④グランサイバーカフェバグース新宿店(5/26営業再開)
⑤Booth Net Cafe & Capsule(予定を発表、6/1より再開)
⑥快活CLUB 新宿歌舞伎町店
⑦まんが喫茶ゲラゲラ新宿コマ劇場前店(5/26営業再開)
⑧マンボー歌舞伎町店
⑨マンボー新宿靖国通り店
⑩ネットルームマンボー歌舞伎町店
⑪メディアカフェポパイ新宿店
⑫CYBER@CAFE 新宿歌舞伎町店
さて、ネカフェ自粛報告の最後にあたり、改めて自分のブログを見返し、これまでの各店の動きを思い出してみました。
印象的だったのは、やはり『マンボー』です。
緊急事態宣言が発令された4月11日、大手メディアからの取材に対し「今後も営業します」と明言(参照ページ)。実際にその通り、一度もシャッターを下ろすことなく、営業を継続しました。
人によっては、マンボーの自粛をしないスタンスに対し、目くじらをたてられる方もいるかもしれませんが、私はシンプルに、その商魂のたくましさにシビれました。
マンボーは単純に営業を続けたわけではないんです。大胆な集客努力を見せてくれたんです。
もちろん、こういう時勢ですから、どこの店も集客努力はされていたと思います。例えば、持ち帰りサービスを始めたり、来店客にマスクをプレゼントしたり。
――このコロナ不況、どうすればお客に来てもらえるか? 世間の人々に何が刺さるのか? ――
お店を営む全ての方々が、必死にそれを考えたと思います。
そんな中、マンボーが出した答えが、これでした。
「牛丼」「カレー」食べ放題
明快です。日本人の好きな食べ物でスタメンを組むなら、まず入ってくるだろうメニュー2品が食べ放題。人間の本能、食欲への豪快なアピールと言えばいいでしょうか。実にわかりやすい。
しかもこの食べ放題サービスの対象は、すべてのお客です。つまり、我々はやろうと思えば、基本料金30分200円でお店に入り、さくっと「牛丼」と「カレー」を食べ、それで帰るというセコイこともできるわけです。実際に私はやりましたが(こちらページに写真多数)。
私が知る限りですが、他業種を見渡しても、このコロナ禍、これだけ太っ腹でパンチ力のある集客サービスを打ち出したお店は他にありません。
例えば、5月25日より、ワタミ系列の居酒屋(「和民」「ミライザカ」「鳥メロ」)が始めた『うなぎ串焼き100円』あたりは、一瞬ちょっと触手が動きました。が、よく内容を確認してみると、「数量限定」で「お一人様1本まで」。こう言っちゃアレですが、マンボーと比べると、何となく見劣り感が否めなかったですし。
とにかく、今回の歌舞伎町のネカフェ自粛は、マンボーの動きが際立っていた、と私は思います。そしておそらくやマンボーは、この勢いのままアフターコロナも突き進むだろうと想像します。他のネカフェの動きも併せ、今後もその動向を観察していこうと思います。