3月6日、歌舞伎町の西武新宿駅の北口に、HIVと梅毒の検査所がオープンします。民間ではなく、東京都の施設で、無料&匿名で検査してもらえるそうなんですが、わたしが注目したのは、その立地です。
場所はココ。
歌舞伎町に土地勘がある方なら、ピンと来るはずです。そう、ここ、歌舞伎町の路上売春スポット『ハイジア』の一画です。
――ハイジア嬢を狙って、ここに開設したんじゃないの?――
どうですか皆さん、そんな深読みを誘われませんか? だってハイジア嬢という人種って、何かとめんどくさがり屋で、行動範囲がめちゃくちゃ狭いコが少なくありませんから。
例えば、
●朝:連泊中の、ハイジア内のネットカフェ「アプレシオ新宿ハイジア店」で起床。
●昼:基本的にネットカフェにこもっているんだけど、アプレシオの喫煙所は狭いため、ときどき外に出て、アプレシオ前の路上で喫煙。で、通りかかった知り合い男性をめざとく見つけ、コンビニの買い物をおねだり。
●夕方〜夜:路上売春の仕事を開始。ラブホに関しては、付近にいくらでもあるため、遠くへ移動する必要がなし。また、路上に立ちつつ、出会い系サイトで客を引いたりもするのだが、そういうときの待ち合わせ場所には西武新宿駅の北口あたりを使うため、やっぱりハイジアから離れる必要がない。
●深夜:男前のスタッフがいるバーへ。ときに、ハイジアからだいぶ離れた店へ(と言っても500メートルほど先の区役所通りくらいまでだが)足を伸ばすときなどもあるが、飲みは楽しいので行く。
こんな1日を送っているコはぜんぜんいますから。
で、話を検査に戻すと、そんなハイジア嬢に対し、仮に「新宿西口の検査所で無料で梅毒検査を受けられますよ」なんて訴えても、たぶんなかなか聞く耳を持ってもらえないのでは。
なので役所は頭を抱えていたんじゃないでしょうか。困ったなぁ、これじゃあ感染が広がっちゃうよ、みたいな。いや、HIVとまでは言いませんが、実際、梅毒については感染のウワサをチラホラ耳にしますし。
だから今回、この場所へのオープンなんじゃないかと、わたしは思います。
ま、何にせよ、ハイジア嬢の皆さん、それからハイジア嬢と遊ぶのが好きな男性の方々も、せっかくなんでぜひともこの検査スポットを利用しましょう。てかほんと、最近の感染の評判を聞いてるとマジでコワイっすよ。
ストップ、梅毒!
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繁華街ウォッチャー仙頭の「歌舞伎町百景」コロナ突入編
繁華街ウォッチャー仙頭の「歌舞伎町百景」コロナ第二波襲来
2020年、新型コロナウイルスの『感染の温床』とされた新宿・歌舞伎町。当時、そこでは何が起こり、どんな風景があったのか?
繁華街の路上観察をライフワークにする雑誌編集者の著者が、コロナ禍の歌舞伎町に足繁く通い、撮影したストリート写真を掲載。時系列に並べ、混沌を極めていく繁華街の様子を徹底解説。
街の喧騒が聞こえてきそうな写真多数、歴史資料的価値あり!
<紹介例>
・非常事態宣言初日の“売春スポット”
・人がいなくなった繁華街で薬物を売る“黒人客引き”
・“のぞき部屋”も“ハプニングバー“も臨時休業へ
・警棒を片手に外出自粛を呼びかける警察官
・ナイナイ岡村“風俗発言”と出会いカフェ嬢
・立ちんぼの腰掛け撤去
・ネズミ男と時短要請延長
・配信者にオモチャにされる名物オヤジ
・ネカフェ援デリ大はやり
・伝説のキャバ嬢の店オープン