ライター仙頭の繁華街ウォッチング

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男を悦ばすために歯を全て抜いた2人の女の話、実話怪談

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 東京の某有名デリヘルに、強烈な体験談を持つ一人の熟女風俗嬢がいます。

 現在50代後半、見た目は年相応にデップリと太ったおばちゃんで、仮に名前をAさんとしましょうか。

 6年前、わたしはそのAさんと、あれこれおしゃべりをさせてもらいました。

 今回はまず、その際にうかがったAさんの体験談から始めさせて下さいませ。

 Aさんは、30代後半まではごくごく普通の専業主婦でした。ただ、幸せではあるものの平穏な自分の日常に対し、ドコか満足できない気分も抱えていました。

 そんなある日、彼女は雑誌の記事の一つに目がとまります。それは『SM』サイトの紹介で、淫靡なイラストが添えられていました。

 緊縛、スパンキング、猿ぐつわ…。

 Aさんの心の奥底、自分でも気づいていなかった"M女"としての感情がカタっと音を立てます。

 その感情に突き動かされるように、AさんはSMマニアが集うネット掲示板を使い、パートーナーの男、つまり"御主人様"を探し始めました。

 掲示板で知り合った男たちからは、SMのイロハを教わりました。というと、緊縛やローソク責めなどを想像されるかもしれませんし、もちろんそういったプレイも体験するわけですが、何より叩き込まれたのはM女の心構えです。

 例えば、御主人様と一緒にホテルの部屋に入ったときは、まずは最初に床に正座し、三指をついて「御主人様、本日はご調教よろしくお願いします」と頭を下げる、そういった絶対服従の精神です。

 日常に不満を抱える専業主婦にとって、それは危うくも魅惑的な刺激でした。すぐさまAさんはSMの世界へとのめり込んでいきます。

 そんな折、新たなパートナーと出会います。それが彼女の人生の分岐点でした。

 Aさんより年齢が2コ下、築地の魚河岸で働くその男は、とにかくSっ気が強い人間でした。縄で縛るにせよムチで叩くにせよ、その責め苦は鬼畜という表現を使いたくなるほどに激しい。けれどAさんはその主従関係にこれまで味わったことがない満足感を得ました。

 また、この時期を前後し、彼女は夫と離婚し、生活の中心が魚河岸とのSMプレイとなっていきます。

 そして、そんな魚河岸は"イ◯◯◯オ"というプレイが大好きでした。男性器を女性の口から喉の奥深くまで突っ込んで快感を得るという性行為です。

 が、人間の顎というのは、棒状のモノを深く突っ込むと、構造上どうしても口が閉じてしまうもの。ゆえにイ◯◯◯オにおいて、女性の歯が男性器に当たってしまうのは仕方がないわけですが…。

 ある日、魚河岸がイ◯◯◯オの最中、ぼそっと言います。

「歯が無ければいいのになぁ」

 普通の神経を持った女性なら、冗談だよねーとサラっと流すでしょう。あるいはエゲつないことをのたまってんじゃねーよと閉口するでしょう。

 しかしAさんはこの言葉をまともに受け止め、ある決心をします。

 ――歯を全て抜こう――

 正気の沙汰ではありませんが、彼女は本気も本気でした。さほどに精神に異常を来たすほど、SMの世界にハマり切っていたんでしょう。


<この後、話は、Aさんの抜歯へ。そしてさらにドギツイ次のエピソード、また別の女性Bさんの体験談に続きます>

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