※本記事は、2021年2月23日夜、仙頭が「クラブハウス」でしゃべった内容を書き起こしたものです。内容は、後半を全てカットしています。

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2月23日1時40分、「仙頭正教のミッドナイトチャンネル」です。
前回は、歌舞伎町の路上売春スポット「ハイジア」における、売春婦の逮捕の話をさせてもらいました(前回の話)。
・女性たちが何より怖がっているのは、界隈を取り締まる"私服警察官"に引っかかり、売春防止法違反で逮捕されてしまうこと。
・私服警察官の動き、逮捕、留置される場所、売春防止法違反の量刑など。
・買春の男性は、売春婦の女性に声をかける際、缶チューハイや缶ビールを飲みながら声をかけたらいい。なぜなら警察は、酒を飲みながらパトロールはしないだろうから、女性側の逮捕への不安を解消させることができるんで。
などをしゃべらせてもらいました。
で、今回はですね、そんな前回の話の補足です。いや、補足というか、訂正と言いましょうか。
実は私、前回ですね、例のごとく自分がしゃべった話を書き起こし、それをブログに載せたんです。
すると私のネタ元のハイジア嬢から、電話がかかって来まして、そして言われました。
「お酒を飲みながらパトロールする私服警察官はいないだろう、仙頭さんはそう書いてたけど、それ違うよ。缶チューハイを持って、酔っ払いのフリしてハイジアの子に近寄ってくる私服、いるからね」
えっ、そうなの!? みたいな。
「だからホント恐いんだって。実際、缶チューハイを持った私服に捕まった子もいたりするし。で、これは聞いた話なんだけど、その缶チューハイの缶の中には、水が入ってたんだって」
マジかよ!? みたいな。
「あと、もしかしたら仙頭さんが、ハイジアをパトロールしてる警察官が全員新宿署の警察官だと思ってたらアレなんで、一応言うけどね。パトロールしてる警察官の中には、他の地域の警察官もいるよね。てかウチ、ハイジアで◯◯◯(新宿とは別の警察署)の私服に捕まったことあるし。そのときその警察官に、何で新宿に◯◯◯の人が来てるのって聞いたら、新宿は大きな街だからとか言ってた、たぶん、応援とかで来てるのかな? とにかくハイジアは、新宿署以外の警察官もパトロールしてたりするよ」
驚きだったんですが、彼女はこんなことも教えてくれました。
「23区内には、女の留置所が"原宿署""湾岸署""西が丘分室(北区)"、この3か所にしかないんで、ハイジアで女の子が逮捕されたら、基本この3つのうちのどこかに留置されるんだけど。私が何度か捕まった中の1回は、『いま、原宿が混んでるから』っつって、23区外の、女の留置施設があるとこ、そのときは多摩のほうだったんだけど、そこに留置されたこともあったよ」
いやー、ワタクシ、自分の知識がいろいろとアップデートされました。そして何より、"缶チューハイの話"なんかについては、少々勉強不足だったかもと思いました。
なもんで本日はですね、何気に、路上売春の取締りの勉強をしてやろうと、警視庁のホームページに掲載されている『売春関連事犯の検挙状況』のデータに目を向けてみたんです。
路上売春というのは、売春防止法の中の『勧誘等』というカテゴリーに該当する犯罪なわけですが、その検挙数をチェック。表にまとめてみました。

新宿はやはり、数が多いですね。
2016年は17人ですか。そう言えば、昨年2020年の年末、ハイジアで路上売春婦の逮捕者が続出し、一部で「こんなん4年ぶり!」なんて言われていたのを思い出しました。
ただ、ネタ元のハイジア嬢が言う通りなら、新宿には他の警察の人間もパトロールに来てるということなので、実際に新宿で逮捕されている数は、この赤字の数よりもっと多いんでしょう。
また、2019年、逮捕総数82人のうち80人が女ってところも気になりました。2人が男ということになりますが、これはおそらく、その年、歌舞伎町のアパホテルのシネシティ広場の付近でオカマの街娼が2人逮捕されたという事件があったため、その2人でしょう。
うん、勉強になりました。
というわけで、今回はこの表を、みなさんと共有(クラブハウスのアイコンにこの画像を入れて提示)させてもらったところで、オシマイとさせてもらいます。
本日もありがとうございました。
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